地盤改良工事が終了すれば、いよいよ基礎工事へ進みます。
ここでのポイントは、正確な掘削と掘削表土の状態確認。
そして、地業である、砕石の閉め固め確認です。
その後、防湿シートを敷き、基礎配筋。
比較的深めの基礎と比較的浅めの基礎。
それぞれの設計意図。
地中からはこれだけの水分が上昇してきます。
防湿処理の重要性を感じる瞬間。
この処置がしっかり出来ていれば、
床下乾燥状態が保てます。
ただし、床下空気の循環が必要条件。
コンクリート打設後の初期監理(3日間くらい)は
さらに重要です。
この季節(夏季)は過乾燥に注意。
コンクリートが湿潤状態であるように、散水養生を行います。
真夏には保水マットを敷いての散水。
冬季は保温の養生。
手間が掛かりますが、当然、必要な事です。
こうして基礎が出来上がります。
さあ、いよいよ木軸部の建て方です。
軸組の建て方と共に、2階床合板、桁上合板を敷いています。
桁上での気密処理、そして、断熱層が乗る部分。
従来よりも作業も増え、時間が掛かる部分ですね。
一番端の母屋が上がっているのが解るでしょうか?
端部の断熱材スペースを確保するためです。
こちら2物件は軒の深さに注目です。
南面の日射遮蔽処置として、また、屋根雪の処理においても
出来るだけ壁面(窓面)から軒先までの距離を取りたい。
単独で水平900の軒、
加えてバルコニーの奥行き1200。
1階リビングも同様の配置です。
もちろん、日射角の浅い季節は奥まで日差しが入ります。
こちらは、下り母屋+登り梁で、
単独の軒の出が1500あります。
どちらかといえば、落雪時への考慮が上です。
住まいの計画(プランニング)では、
性能・コスト・健康・趣味性のバランスを取る事に
気を付けています。
結果、それが、長く、快適に暮らしていける住まいであると
信じているからです。
by yama